STM32F103VET6 mini ボードと似たフォームファクタのボード。vcc-gnd.com製。STM32F103VET6 miniと全く同じ基板にSTM32F407VET6が載ったボードがあるのだけど、こちらもSTM32F407VGT6が乗ったボードも存在している。

MCUのスペックとしては、

  • 動作クロック 72MHz
  • FLASH 512kB
  • RAM 64kB

ZET6 mini版もVET6 mini版と載っているMCUが異なるだけでボードとしてのスペックは近い。
同じなのは、

  • ユーザーLEDPG15
  • SDスロット搭載
  • RTC用クリスタル搭載。電池用スロットも搭載。
  • AT24C08CというI2C 8k EEPROM搭載。データ等の格納用ですね。

異なるのは、

  • W25X40 というSPI 512kB FLASH搭載。プログラムとか主に読み出し用のデータの格納用という用途ですね。
  • K9F5608というNandFlashを搭載できるパターン有り。

mini版じゃない方のボードのVET6ZET6の違いとも似てますね。
miniなのにSDスロットがあったりRTC用の電池ボックスがあったりと、コチラのほうが良さげですよね。回路図はこちら。

まあ普通な回路ですかね。

より詳しい情報は、
http://www.vcc-gnd.com/cp/stm32hxb/stm32f1xxhexinban/
STM32F103ZET6mini版核心板硬件资料.rarというファイル。

VET6 miniZET6 miniはフォームファクタは似てるんだけど、ボードはZET6の方が一回りほど大きいです。MCU自体の大きさが違うので。作りは良いと思います。中国製ボードでは良い方です。(偽物が多いBlue Pillを覗いてSTM32系の中国製ボードは歴史があるのか、悪いものは少ない気がします)VET6版でも十分な気がします。というかこのRET6で良い気が。

STM32duino Bootloaderをインストールすればlibmapleコアを利用したArduino化が可能です。
libmapleコアでこのボード(MCU)もターゲットに出てきます。

個体によって異なる可能性がありそうですが、このボードをArduino化してもUSBが認識しなくて困りました。
BootloaderをインストールしてDFUモードになるのですが、Macから認識しませんでした。STLinkでプログラムを書き込んで見ると正しく動作するのでUSB周りがおかしそうです。Blue PillだとUSBのプルアップ抵抗が10kΩになっていて環境によって問題がでる場合があるという話もありますが、僕の環境では10kΩのままでも動作します。念のため回路図を見ても1.5kΩになっています。ボード上の抵抗を見るとなんと220Ωの抵抗が付いています。データラインの保護抵抗(220Ω)と並びなので間違って付いたのでしょうか。1.5kΩに換装したところ問題なく認識するようになりました。こんなこともあるようなので、何か問題があっても諦めずに回路図とボードを見比べるべきですね。

後日、気がついたのですが、これコピー品ですね。基板の裏にvcc-gnd.comのURLとかが書いてありません。通りでおかしな抵抗がついているわけだ。シルクも少し荒い気がします。STM32F407VET6も持っていますがこれも裏にURLが無いのでコピー品の可能性高いですな。同じ店で同じブランドの種類違いのボードを購入してもコピー品が交じるんですね。うーん。

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