以前、紹介したESP32搭載のHornbill 32というExplore Embeddedというインドの会社によるNXPのLCP1768を搭載したボード。ネイティブ開発の他、Arduino IDEにも対応している。NXPといえばmbedというイメージあるけどこれはmbed対応ではない。
MCUはARM Cortex-M3コアということで、Blue Pillとかに近い感じ。サイトとかだとmapleにインスパイアされてるみたいなことも書いてあるし。STM32F103VET6くらいかなと思うんだけど、LPC1768の方がスペック良いですな。
もともとはCrowd Supplyで資金を募って開発したようだ。
https://www.crowdsupply.com/explore-embedded/explore-m3
(この丸いタクトスイッチが良かったのだが今は普通の奴になってるみたい)

スペックとしてはこんな感じ。

  • Processor: LPC1768 ARM Cortex M3
  • Speed: 100MHz
  • Flash: 512KB
  • RAM : 64KB
  • GPIOs x 38
  • USB 2.0 full-speed device/Host/OTG controller
  • Hardware UARTs x 4, Virtual COM Port x 1
  • CAN x 2
  • SPI x 2
  • I2C x 2
  • PWM x 6
  • ADC x 5
  • DAC
  • Interrupt Pins x 2
  • I2S Audio
  • Breadboard Friendly .1 inch headers
  • Size: 25mm x 55mm
  • JTAG/SWD Debug connector

 

本家ページはこちら
Githubのページはこちら。(回路図とか)
https://github.com/ExploreEmbedded/Explore-M3
Arduinoのセットアップについては、本家サイトで解説されている。
http://exploreembedded.com/wiki/Arduino_Setup_for_Explore_M3
国内から購入するとしたらTindieが良いかも。在庫ないけど。
https://www.tindie.com/products/Sandeep_ee/explore-m3–arduino-and-beyond-with-arm-cortex-m3/
本家で買ったほうが確実かもだけど海外通販の場合はなるべく通販サイト使ったほうが確実。

Arduinoコア、ライブラリ類は最近はあまり更新されていないので、今後もあまり更新される見込みは無いかも。必要最低限なものはそろっているようです。当然、専用ライブラリ以外も使えますが。

僕はMacメインなんですが、Macだとサイト通りにインストールしても使えません。通常、

/Users/<ユーザー名>/Library/Arduino15/packages/ExploreM3/hardware/Explore-M3/1.0.0/tools/macosx/macosx

以下にボードへの書き込みツール類がインストールされますが、ここのフォルダにある全てのファイルを1つ上の階層に移動させます。

/macosx/maxosx

と「macosx」というフォルダが2重になっているのが問題なのです。一番下の階層のmacosxは削除しても構いません。次にここにあるファイル(.c拡張子の以外のファイル)のパーミッションを実行形式(775とか)に変更します。(もしかしたらこれはしなくて良いかも)
さらに次にexploreM3_uploadというファイルの改行コードを直します。これはシェルスクリプトでテキストファイルなのですが、改行コードがCRLFになっており実行時にエラーになってしまうようです。LFが正しい改行コードです。プログラミングで使うようなテキストエディタなら文字コードは変更できると思います。僕は通常はTextTextWrangerという無料のエディタを使っています。Arduino IDEにコピペしてinoで保存して拡張子削ってやってもOK。
これでArduinoIDEで開発できるようになるはず。

まあ、それほど安いわけでもないので変わり者が欲しい人向けかな。

 

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