STM32F407VET6搭載ボード。兄弟的な機種となるSTM32F407ZET6搭載ボードもある。
安い中国製ボードとして人気があり、通称Black F407とかBlack F407VEとか呼ばれている。おそらく同じメーカーと思われるSTM32F407ZET6、STM32F407ZGT6搭載のボードもある。
AliExpress.com Product – Free Shipping 1pcs STM32F407VET6 Development Board Cortex-M4 STM32 System Board ARM Core Board (D2A1

まっとうな人であればそう大きく変わらない値段で買えるNucleoシリーズを購入するのであろうが、あえてこちらを購入するのが漢であろう。
カタログ上のスペックはこんな感じ。
クロック：168MHz
RAM：192kB
Flash：512kB

SPI x3
USART x3
UART x3
I2C x3
I2S x2
SDIO x1
USB 2.0 FS/HS x1
USB HS ULPI x1
10/100 Ethernet MAC x1
8 to 12-bit parallel camera interface x1
AD(12bit) x3
DA(12bit) x2

WindowsのST謹製のFlash Loader Demonstratorで見てみるとFlashは1024kBで認識された！ ST Link Utilityだと512kBとでる。おそらくST Link UtilityはMCUの型番だけ実機から拾ってFlashのサイズとかはアプリ内で持っているデータ＝カタログ値が表示されるっぽい。DemonstratorがMCUから返ってくる値を表示していると思われます。STM32F108C8T6もカタログ値64kBで最近のものはほとんど128kBということなので、F407系でもそういうことがあるようですね。これはZET6とか買うよりお得ですね。

MicroPythonも動きます。
https://github.com/mcauser/BLACK_F407VEただし自分でビルドする必要があります。

どうも偽物も流通しているようです(やけいに安いなと思って買ってしまったorz)。ほとんど違いは無いのですが、偽物はGNDのビアの数が少ないです。あと裏側のシルクのフォントの種類が異なります。本物は四隅の穴にプラスチックの足が付いているのですが、偽物にはありません。付属品類は同じ感じ。見分け方としては、商品写真のジャンパーの色がグリーンじゃなくて赤ならほぼ偽物でしょう。ただし買ってみたら赤いジャンパーで偽物だったという可能性があるのと、メーカー側が手抜きで品質落として安くしているという可能性も捨てきれませんが、可能性は低いと思います。そもそも偽物かどうかはショップ側はよく分かってないと思われます。偽物でもそれほどクオリティ落ちるわけでも無いので、動作は問題ないかもしれませんが、念のため。

 
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