STM8S103のブレークアウトボードしては、このSTM8S103F3P6搭載のボードが有名です。STM8 Blueと呼ばれたりしてるらいです。

このSTM8S103F3P6は、STの8ビットマイコン。Arduino UnoとかのAVRのATmega328Pなんかと比べるとクロックとしては同じくらいだけどちょっと非力。しかし機能は一人前?
スペックとしては、

  • 16MHz 内蔵クロック。
  • Flash 8kB
  • RAM 1kB
  • EEPROM 640byte

最近ハイパワーなMCUばかり見てるので、なんとも可愛いスペックである。おまけにちゃんと、UART, SPI, I2C, PWM, 10 bit ADC, 3 timer, 最大14 I/Oピンを搭載。AtmelのATmega8くらいだそうな。
データシートはこちら

ちょっとしたものを作るのには、まだまだ有効だと思う。AliExpressだと一個100円を余裕で切る価格(6〜80円くらい?)で売ってる。と言っても他のマイコンの方が情報が多いのでわざわざこれを使う理由は無いのですが。

回路はこんなかんじ。

まあ極めてシンプルですな。LEDのピンとI2Cのピンが同じです。I2Cピンはオープンドレインです。USBはデータピンは接続されておらず単純に電源用途ですね。内部でクロックを作っているようでクリスタルは接続されていませんが外付けもできるようです。

なぜこのボードを紹介するかというと、これがArduinoっぽくArduinoIDEから開発できるようになったんです。Arduinoで使える的な感じで売られていることがままあるのですが、本当に実現したのですが、その話は別記事にて。Win版だけではなくMac版でも動作が確認できました。

Copy or not

AliExpressでかなり安いものを購入してみたら、元から持っていたモノ(Aitendoで購入)と違うようです。写真左がAitendo、右がAliExpress。違いとしては、

  • 基板の色が異る。写真でわかりますが右がグリーンがかったより濃い目の青です。
  • 基板の厚さが違う。左より右が厚い。図ってないけど左はそれほど薄い感じがしないので左が厚いという印象かしら。
  • LEDの色が違う。左はPWRが赤でTESTが青、右はどちらも赤。
  • シルクが違う。ラインの太さが違うのと、右はSTLINKのポートのラベルがずれています。
  • 左は購入時にLED点灯のプログラムが書き込まれてて書き込み保護になっていたが、右がおそらく空で書き込み保護も無し。

といったところ。経験的に右がコピー品でしょうね(そもそもコピー品の取扱が多いショップで購入してるし)。ただ誰が作ってるのか不明だし、誰が作ってもこんな感じになると思うので、いろいろ判断が難しいところ。実装のクオリティ的にはそれほど変わりません。

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