四月兄弟と書いてApril Brother。BrothersではなくBrother。なんかインパクトある会社名。いい感じ。北京の会社です。
ぱっと見でUSB端子が2つあるのが気になります。基板が途中で折れるようになっているのです。フルでESP-WROOM-32の全ピンが使えて、折れば主要なピンを残した小さなフォームファクタで、ということですね。
この四月兄弟は、ESP-12を使ったESPeaというボードを出していて、対応するシールドも数種類ほど出しています。そのためESPea32の一部のピン配置をESPeaと同じにして互換性を持たせ同じシールドが流用できるようになっています。そしてESPeaとESPea32の小さいフォームファクタは同じ大きさになるようになっています。いってみれば一連のシリーズの製品ラインナップにしているということですね。

ちなみにESPeaは、Wemos D1 miniと同じ大きさで同じピン配置になっています。なので、Wemos D1 mini用のシールドも使えます。というか多分、Wemos D1 miniが元ネタだと思うんですよね。

AliExpress.com Product – ESPea32 WiFi Module ESP8266 Arduino Development Board

いずれにしても折るのはちょっと気が引けますね。
幅はブレッドボードで両端に一列空く大きさです。
開発元によるWikiページもあります。
http://wiki.aprbrother.com/wiki/ESPea32

回路図はこちら。
https://github.com/AprilBrother/ESPea32/blob/master/hardware/ESPea32-schematic.pdf
ピンアウトはこちら。
http://7fvk57.com1.z0.glb.clouddn.com/espea32-pinouts.png
ESP32は結構熱を持つのでその裏にLDOが来るというのはちょっと気持ち悪いですが、ESPeaと同じ大きさでの利用も想定されているのでやむ無しでしょうか。




さてこのESPea32の作りについてです。サイトを見ると自前工場で作っているようです。基板そのもの品質は良いですが、パーツの取付がやや微妙な感じがしました。またフラックスの残留されたままで届いたので自分で洗い流しました(アルコールとか専用の溶剤を使います)。無洗浄タイプのフラックスもあるのでフラックス自体は動作には影響しないと思いますし、検品はしている(中華製はしていないと思われる場合が多い)ようですので動かないものが届く可能性は低そうです。

作りはしっかりしている方なので品質に問題は無さそうですが、わざわざ買うほどでも無いかも。ちなみに送料がかかるのですが、EMS(UPSかも?)ですぐに届きました。AliExpress、Ebayのどちらで購入しても同様のようです。どうも北京からの便は深センよりも早いという感じがします。深センからのEMSはとくに速くなかったので。

 

フラックスの洗浄には、こういうのを使うのが良いです。

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