いろいろ謎が解けた部分があるので、本家に敬意をあらわして記事を書き換えます。

EspressifのWifiモジュール用の開発ボードにOLEDを搭載したのがD-Duinoシリースです。そのESP32版がこのD-Duino-32です。コピー品がESP-WROOM-32を搭載しているのに対し、こちらはAI-ThinkerのESP-32Sが付いています。ESP-32SはESP-WROOM-32と中身的にもピンアサイン的にも同じです。この場合はコピーと言うよりセカンドソースという言い方が妥当でしょう。(Espressif的にはESP-WROOM-32の中身は全て公開してるはず）

ESP-32Sじゃ日本で使いにくいからESP-WROOM-32にしてくれと伝えてみたので、そのうちESP-WROOM-32に変わるかもしれません。

基本、D-Duino V2と同じでNode MCU系の回路にI2CのOLED(SH1106)が付いているだけです。
これが相性が良いんですよね。
ESPモジュールの場合、ネットに接続して情報を表示するという使い方は多いので、最初からついてるなら便利です。また、ちょっとした動作確認は普通はLチカですが、D-DuinoならそれをOLEDでできるし、その方が工作感があります（何も作ってませんがｗ）
OLEDを使う予定のないプロジェクトでも開発時にデバッグ情報を表示するようにしておけば便利です。

あとこのボードは裏にどのピンをI2Cで使っているか書いてあるので便利です。アドレスは固定ですが、他のI2C機器の方でアドレスを変えてやれば問題は無いでしょう。
Arduino IDEで使うなら。
SDA=5
SDL=4
I2Cアドレスは、0x3C
です。

本家からの購入は、配達に時間がかかってしまいますが、それでもオススメです。

 

コピー品について

Dongsen Technology 設計のボードが、AliExpressやAmazonなどでコピー品が販売されています。Wemosロゴが付いたものは全てコピーです。Dongsen Technology のTravis Lin氏に確認を取りました。
本家もAliExpressにストアを開設したようですが、Tindieで購入するのが良いでしょう。

ちなみに、AliExpressなどのWemos公式ストア以外で、公式ストアでは取り扱いのないWemosロゴが付いた製品はほぼコピーと考えて間違いないです。Wemosのフォーラムで中の人が警告していました。実際にDongsen Technology以外のボードでもコピー品は存在しています。（ネット通販では、おそらくSEO対策として製品名にキーワードとして有名ブランド名などを入れることがままありますが、かと言ってその製品が偽物とは限らないので、そこも注意が必要です。）

そもそも中国はコピー天国なわけで似たような事例は多く、現実問題としてはコピーされた側もそれほど気にしてない可能性はあります。普通に考えればコピーされる前提で考えてるでしょうね。ただコピーの方が売れてしまって本家が報われないのもあまり良くは無いでしょう。短期的には僕らは同じ機能の安いコピー品を購入できるので、それはそれで恩恵があるといえなくも無いですが、本家が売れなければ開発継続がうまく行かなくなってしまう可能性もあるわけで、そうなると我々もより良いものを手にする機会を失ってしまうわけです。商標など登録されている場合は駄目なのは当たり前ですが、この手のボードが商標とか登録されていることはないと思うので、コピーがまかり通りやすく法的判断も難しいところだとは思いますが…

ここでいうコピーというのは基本的なところをまるっと複製しているものを指します。例えば、この手の製品で多いのは、フォームファクタは同じ(つまり見た目が近い)でスペックもほぼ同等だけど独自設計しているものはコピーではないと考えています。また全く同じであっても本家側が情報をオープンにしておりライセンス的にもコピーOKとしているのならそれは問題ないでしょう(Arduinoボードはこのパターンが多い)。

全く無関係な僕がいろいろ言っても仕方がないですし、あまり目くじら立てるのもどうかとは思っているのですが、ちょっと調べて状況証拠を並べればある程度判断できるはずなのに、間違った情報の方が流通してしまうことも多々あるようなので、そういうことが気になってしまう性分なんで、こんなことを書きました。

 

 
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