ESP32をコアとしたスタック型の開発モジュールであるM5Stack。通常の開発ボードのようにプロトタイプを作る、何か試すというよりは、実用的なものが手軽に作れるプラットフォームを目指しているのであろう。それゆえ既に何かの製品であるような見た目になっている。大きさは5.5cm四方の手のりサイズ。思ったより小さい。
拡張性は充分にあり、重箱的に縦に積み上げてモジュールを追加することもできるし、上下左右にモジュールを追加することもできるようになっている。
本体も2段になっており、下の写真のように開くことができる。左側がコアモジュール部で、右側がボトムモジュール部。ボトムモジュール部は、外部にピンを出すようになっているのと、中に150mAhのバッテリーと四隅に磁石が入ってる!鉄のボードとかにピタッとくっつけることができるのだ。
ボトムモージュールをさらに開けた様子。磁石が一つだけ底蓋側についているけどw
コアモジュールの中の写真もそのうち公開します。
メインボードの様子はこんな感じ。ESPのモジュールが付いているのではなくて、基板上にESP32チップが実装されていてそれをシールドしてるようだ。シールドの上にピンアサインが書かれたシールが張ってある。
マニュアルの大きい版があった。これみればどんな感じかだいたいわかる。
基本、ESP32+TFT LCD()+3ボタン+ TF(SD)スロット+スピーカーと言う感じで、あとはGPIO等の拡張コネクタだったり、電源(バッテリー)用のコントローラやAmpだったり案外シンプル。使わないモジュール付いてピン塞がって邪魔なんてことはあまりないだろう。ただLCDじゃなくてOLEDなら良かったのにとは思う。利用用途によってはePaperもありかも。そのうちバリエーションがでる気もする。
スピーカーが小さいの仕方が無いのですが音悪いのと、常にさ~と鳴っています。おそらく仕組み上の問題。あと起動時に起動音が鳴りますw
当然Mac/PCとUBSで接続できて、シリアルのICはCP2104 。ただUSBのソケットがC端子なんで注意。ケーブルは付属しますが短い。
梱包も少しおしゃれ。本体の他にUSBケーブルとジャンプワイヤー、マニュアル、ボタンとかに貼るシールなんかが付いてきます。
ちなみにUSBケーブルを接続すると自動で電源入りますが、抜くと一旦電源切れるんだけどバッテリー入ってるので再起動してしまいます。電源切る時は電源ボタン二度押しです。電源入れる時は一度押し。
これよく分かってないうえにバッテリー入ってるのも知らなくて、混乱しましたw
あと一度ESP8266だかLoRaだかで作りかけてたのを止めて、ESP32で作り直したっぽくて、ネット上の情報は新旧入り交じってるので注意が必要です。
回路図
公式サイトにて回路図が公開されていた。
http://www.m5stack.com/download/M5-Core-Schematic(20171206).pdf
開発環境について
ESP-IDFでも開発はできるようだが(ま当たり前か)、Arduinoが前提のようです。Arduino ESP32コアのボードバリエーションには既にM5Stack あるのであとは必要なライブラリをインストールすると良い。
https://github.com/m5stack/M5Stack
ボタンやLCD、スピーカーが扱いやすくなってます。
プロトボード
M5SRTACKのプロトタイプ用ボード。約400円。
ボトムモジュールについている基板と差し替えることができる作りになっているので、何かしら自前の回路を組み込んで完結させることもできる。
3Dプリンタとかレーザーカッターとか使える環境があれば自前で枠?を作ってスマートにスタックすることもできそうだ。
ただしこのボードはコアボートと接続できるようになっているけど、複数枚スタックできるようにはなっていない。
裏側に自前でソケットとか付ければいけそう。
そもそもボトムモジュールでピンを外に引き出せるようになっているので、まずはそれを使って動作の実験をして、
ある程度機能がまとまったらこのプロとボードで組んで見るという使い方になるかな。
ちゃんとしたアプリケーションとして落とし込みたいものがあるという場合を除いて、どうしてもなければならないというものではないかも。
ただ今後アドオンボードが出そうな予感をさせてくれるので、そこが期待ですね。
またいろいろ確認しているところなので記事は随時修正します。
コメントを残す