STM32F103RCT6搭載のボード。RCT6は、Blue PillのSTM32F103C8T6と比べると、ピン数が少し多く、Flashが256KBと少し多めという違いがある。(STM32でありがちの実際はFlashサイズ大きいということは無さそうでした)




おそらくMCUDEVというBlack F407シリーズでおなじみのベンダーだと思われる。(今までに紹介したSTM32ボードはこちらからhttp://dubstylee.net/v/category/dev-board/stm32/ ) Black F407系の弟分のようなボードですが、Cortex-M3(F103)系のこのボードよりは兄貴分ですね。
実はこれ、ジャンパーピンが赤なので偽物の可能性大。本物は緑が付属します。まあそれほど致命的な違いは無いですがビアの数が違うことが多いみたい。(あとシルクがかすれたり汚いことが多いとかもあるかも)
このボードの特徴としては、

  • UART1のポートが搭載。
  • LEDは、電源用1個とユーザーLED2個。ユーザーLEDはPA8とPD2
  • スイッチはRESET x1、ユーザー x2(PC1、PC13)、WakeUp x1(PA0)。
  • SPI Flash搭載。W25Q16: 16M-bit / 2M-byte (2,097,152)
  • OLED/TFT用ポート搭載。ピン配置が合う場合は良いけどそうじゃない場合はあまり有り難みはない。

あとは普通かな。回路図もおいておきます。

当然のごとくSTM32duino用bootloaderがインストールできます。プリビルドで合うのが無いので自分でビルドしました。自前のビルドは簡単なんで是非オススメ。こちら問参考に。http://dubstylee.net/v/stm32duino-bootloader-build/
既存の設定のLEDとユーザースイッチのピンアサインだけ書き換えてやればOKです。
config.hのPG15のところを一時的に書き換えてgeneric_pg15のフリをしてmake generic_pc15としました。

#elif defined TARGET_GENERIC_F103_PG15

#define LED_BANK GPIOA
 #define LED_PIN 8
 #define LED_ON_STATE 0

// Button (if you have one)
 #define BUTTON_BANK GPIOC
 #define BUTTON_PIN 13
 #define BUTTON_PRESSED_STATE 0

こんな感じ。他の設定のフリをするならconfig.hの書き換えだけですみます。

make generic-pg15

としてビルドすれば良いわけです。
LEDだけでなくボタンの設定を正しくすれば、そのボタンを押しながらRESETを押して離せば常時DFUモードで起動するので、書き込みがうまくいかない場合に有効です。

ということで、強くおすすめする理由は無いですが、BluePillじゃないのが欲しいなんて場合は、まあ買ってもよいかなあというボードですね。

 

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