デジタル系では無い電子工作ネタ。
MFT2017で秋月電子のブースで先行販売されていたキット。
Make: Analog Synthersizerという書籍で使われているアナログシンセです。

書籍の元ネタは、Music From Outer Space というシンセを自作したりキットを作ったことがある人なら必ず知っているであろうサイトなんですが、そこで公開されているNoise Toasterというシンセがこのキットです。

本家サイトでもキットは販売されていますが、これは秋月が独自にキットにしているようです。(権利関係がどうなっているかは不明)
基板レイアウトはオリジナルと同じようです。パネルデザインもほぼ同じですが、アクリルかプラスチックでアルミ製ではありません。基板、パーツ一式、スピーカー、電池ボックス&電池、パネル、基板とパネルを付けるスペーサー、配線材が含まれていました。ケースは自分でなんとかするしかありません。取説などはなく、パーツ表のみが付属してました。まあ書籍を読めということだとは思いますが、本家のサイトを見れば問題なく作ることができると思います。キットに含まれるものはもしかしたら実販売では変わるかもしれません。
僕が購入したものは、パーツ類は基本、秋月で通常販売されているものでした。ON-OFF-ONのスイッチが1列タイプのもので良いのに2列タイプのものが付属していたり、Manual Gateのボタンが押したらONの安いものでも十分なのに基板取付用の3ピン(押したらOFFと押したらON)ボタンだったり、若干オーバースペックなところも、普段取り扱っているパーツでキットを組んでいるからでしょう。そのため初心者だと迷いことがあるかも。

あとR56が書籍(20kΩ)とキット(75kΩ)で値が違う(サイトでは説明があるんですが、書籍では言及が無い?)のですが、このキットではサイトに合わせてあるようでした。僕が作った限りではキットに付属のものではちゃんと動作しませんでした。実はサイトも元々は75kΩだったけど今は20kΩの方がオススメという感じなので、ここは20kΩで作ったほうがちゃんと動く可能性が高いと思います。

それ以外は、普通に作ればちゃんと動作すると思います。初心者にはパーツ数が多く感じられるかもしれないけど、特殊なパーツは無いので、根気よく基本通り丁寧に作るだけ。基板は、ICはソケットだし、トランジスタは不安ならヒートクリップ使えば問題無いかと。それよりもパネルを中心とした配線周りは結構面倒かも。これも基本丁寧に、ということなんだけど経験というかコツがあるような気がする。僕は結構苦手。

スピーカー&電池付属なんで、回路組めばすぐ音出せます。これは意外と良いです。

アナログ・シンセといっても音程を付けてちゃんと鳴らす本格派ではなく、その名の通りノイズマシンという感じですので、誤解なきよう。と言っても一通りな機能を持っているので十分すぎるくらい遊べます。回路もシンプルなものを組み合わせているので、自分で改造して楽しみなさいという意味合いもあると思います。

木枠のケースも作った。写真は仮組み的なもの。(本組で失敗して見た目が少し悪くなったので写真は無し)

まあ、ここまで作ればなんとなく形にはなりますね。
電池&スピーカーなんで何時でも音を出せるし、ノイズマシンとは言え、パラメータ類もちゃんとしてるし、電池&スピーカー駆動なので、ケースに入れてしまえば、いつでも音が出せて楽しいですね。

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